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信州りんごの“新品種”が生まれるまで2015.10.26
全国2位のりんご生産量を誇る長野県では、8種類のオリジナル品種が開発されています。これらが誕生するまでには、多くの開発者の努力と苦労がありました。そんなりんご誕生の奥深さに迫ってみましょう。
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原石を探すようなりんごの新品種開発
-最短でも約15年。長い歳月と厳しい選抜
いよいよりんごの季節が到来。近年では長野県オリジナルの新品種であるシナノスイート、シナノゴールドなどの人気も高まっています。
「次々と新品種が開発されているように見えますが、誕生までに長い年月と色々な苦労があるんです。種を蒔いて実をつけるまでに7~8年。仮に1000本苗を植えても100本、10本と良い木を順次選定します。
この10本から新品種が生まれるかは、さらに狭き門。味はもちろん、食感、形状、保存性などのさまざまな条件をクリアしなければなりません」と前島さん。
![信州りんごの“新品種”が生まれるまで](https://www.ginza-nagano.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/031.jpg)
新品種が交配されて市場に出るまで早くても15年。長い年月と手間暇が費やされ、おいしいりんごが誕生するのです。
![信州りんごの“新品種”が生まれるまで](https://www.ginza-nagano.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/05.jpg)
15年20年先のニーズを
想像し、作る
試験場で育成されているりんごの種類は実に多数。15年、20年先のニーズを分析・想像し、それに対応できるよう個々のりんごの特性を考慮した交配が行われます。
「数年後は、皮を剥かずに1人でまるごと食べられる小さなりんごが人気になるかもしれませんね」という前島さん。一方で、農家が栽培しにくいとか、輸送が難しいなどの問題が出ないかどうかも考慮しなければなりません。消費者・生産者・流通者に受け入れられることが愛されるりんごの条件なのです。
今が旬!ココで生まれたりんごたち
![シナノスイート](https://www.ginza-nagano.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/09.jpg)
![シナノスイート](https://www.ginza-nagano.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/07.jpg)
「ふじ」に「つがる」を交配して育成された品種。名前のとおり甘味が強く、果汁が多いのが特徴。
昭和53年に交配し、平成8年に品種登録された「シナノスイート」の原木があります。
![シナノゴールド](https://www.ginza-nagano.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/10.jpg)
![シナノゴールド](https://www.ginza-nagano.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/08.jpg)
「ゴールデンデリシャス」×「千秋」。甘味と酸味のバランスが良い黄色りんごで保存性も高い。
昭和58年に交配し、平成11年に品種登録された「シナノゴールド」の原木があります。
![育種部主任研究員・前島勤さん](https://www.ginza-nagano.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/04.jpg)
![信州りんごの“新品種”が生まれるまで](https://www.ginza-nagano.jp/wp/wp-content/uploads/2015/10/021.jpg)